マイクロエンド(精密根管治療)

1本の歯が経験出来る根管治療は2回程度が限界です。
それ以上は歯の根の構造が治療に耐えきれず最終的に抜歯に至るケースがほとんどです。

だからこそ再治療の少ない精密な治療が必要になってきます。
根管治療の達成度が歯の寿命に大きく関係して言っても過言ではありません。

根管治療は歯の基礎工事の様なものです。どんなに高価で綺麗な歯を被せても、精密かつ適切な根管治療がされていない歯は長くもちません。よって根管治療の様に、特に患者さんに見えない所だからこそこだわりたいと考えます。また、どんなにインプラント治療が良い治療でも、自分の歯に勝る物はありません。

『歯を抜かずに治す』事がベストだと確信しているからこそ、とことん歯を残す事にこだわりたいと日々考えております。当院では、世界最高峰の北米ペンシルバニア大学の臨床コンセプトとテクニックに基づいた方法で行っております。この方法により、従来の根管治療の成功率を飛躍的に上げ、今まで救えなかった歯をかなりの確立で救う事ができます。抜歯を勧められた方など一度御相談頂けると幸いです。

マイクロエンドに適している方

① 他医院で抜歯を勧められた方

② 歯の寿命を延ばしたい方

③ 被せ物にセラミックスを御希望の方

④ 根管治療を受けたが症状が改善しない方

根管治療の治療例

根管治療のケース1

右下の第2大臼歯の咬合痛(噛むと痛む)と歯の揺れを主訴にいらした患者さん。左側術前レントゲン検査では、歯根周囲に黒く影が有り、骨が溶けている状態です。歯の揺れも大きく、他医院で抜歯してインプラントと伝えられ、当院にセカンドオピニオンでいらっしゃいました。

根管治療の症例1

マイクロエンドにより抜歯を回避でき、被せ物までの治療回数は5回。その後揺れも全く無くなり、何でも噛める様になりました。左が根管治療前、右がマイクロエンド1年後のレントゲン写真です。歯根周囲の骨は再生し、黒い影は無くなっています。

根管治療のケース2 根管内異物除去(リーマ除去)

根管治療は歯科治療の中で最も難しく、奥の深い治療と言っても過言ではありません。 しかしながら健康保険制度により、重要な治療でありながら保険点数が低いため、細かく丁寧に治療をしていない事がレントゲン上でしばしば見受けられます。また非常に細かい作業を要求されるため、根管内を掃除するリーマー(針の様な物)という器具の操作を雑に行うと、根管内で折れこんでしまい、逆に歯の寿命を短くしてしまう事もあります。

当院では他の歯科医院さんで、その様な事になってしまった歯のレスキューを行っております。担当の先生が、リーマーが折れこんでしまった事を患者様にお伝えしていれば良いのですが、多くの場合患者様はその事を伝えられていないケースが多いと感じております。

根管治療の症例 リーマ除去

左側のレントゲン写真はリーマーが折れこみ、骨に刺さり、骨の中で膿の袋を作ってしまっている状態です。他の歯科医院さんから何度行っても摘出が出来なかったとの事で御依頼を頂きました。慎重にその折れこんだリーマーを除去し、根管治療を行い、最終的にMTAセメントという歯を修理するセメントで封鎖しました。

根管治療のケース3 根管内異物除去(リーマ除去)

根管治療の症例 リーマ

このケースは、他医院で抜髄根管治療を行っていた方です。8回通院したが、痛みが全く取れないとの事で来院しました。根管内には根管を掃除するリーマーが破折し、折れ込んでいました。リーマー除去、根管清掃、殺菌消毒をし、1回で痛みも消失しました。

根管治療のケース4 歯が原因で起きる副鼻腔炎(歯性上顎洞炎)

鼻の両サイドにある上顎洞という副鼻腔の粘膜が、上顎臼歯部の不適切な根管治療や歯周病などにより炎症を起こし、鼻閉感や頬部痛などを引き起こします。慢性的な炎症ですと、さほど痛みも無く発見が遅れる場合が多く、主に片側で起こります(鼻が原因の副鼻腔炎は両側で発症)。急性症状になると鼻から膿が出たり、激しい痛みを伴いよく耳にする蓄膿症という病気になります。

根管治療の症例 副鼻腔炎

左側のCTの写真は、不適切な根管治療により(根管に詰める材料が副鼻腔に突き抜けている状態)慢性副鼻腔炎を起こし、片側の強い鼻閉感と左上の第一大臼歯の痛みを主訴にいらした患者様です。根管充填材料の突き抜けている状態と、副鼻空の粘膜の肥厚がCTより確認できました。

慎重に根管の詰め物を撤去し、管から膿抜きをして殺菌消毒をした結果、副鼻腔の粘膜の腫れが消失してきているのが分かります。

根管治療のケース5 一般的な根管治療

一般的な根管治療の症例

上の写真が根管治療の術前術後のレントゲン写真です。左がマイクロエンド治療前、右がマイクロエンド治療後のレントゲンです。左の写真くらべ右の写真は歯根の先端までしっかり根管充填が施術されているのがわかります。

細い根管内は肉眼では決して見えない。

勘に頼る治療だと歯根の先端までしっかりと掃除がされず、根の詰め物も不十分になる可能性が高い。

この状態が続くと歯根が化膿し抜歯に至る事も少なくなく、根管治療、根管充填が不完全な状態でセラミック冠を被せるのは、決して許されることではない。

心臓外科や脳外科などで用いられる手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて根管内を直視する事により、勘に頼らない治療が可能となります。

特殊な器具で掃除し、緊密に詰め物をして菌の繁殖を防ぎ、これでようやくセラミック冠を被せる準備ができたと言えます。

御自身の歯と、とことん向き合いたい方、一度御相談頂けると幸いです。